アキヤマ倶楽部

くだらない雑記

急に大黒柱

夫が仕事を辞める。31歳になって、初めての退職。

先のことは何も決まっていない。

夫が仕事を辞めたいと言い始めたのは、彼がピカピカの新入職員の頃からだった。

彼はその頃から、会うたびに「仕事辞めたい。」と何かの呪詛のように唱えていた。

それから、8年間、辞めたいながらも、頑張って、結婚して、尚頑張って、出世して、今回の退職となった。

 

彼の会社もブラック企業の部類に入ると思うのだが、私が以前勤めていた会社も所謂ブラック企業だった。私の場合は、10か月しかもたなかった。つまりは、新入社員として入社して、10か月で退職して、転職した。

 

それだけに、彼の気持ちが分かる。それよりも、よく8年間もったなぁと感心した。

だから、「やりたい事がある。退職して、独立する。」とまた呪詛のように呟きだしたときも

「おう。辞めろ、辞めろ。」と言ってやった。急に、いい妻を演じた。

 

?でも、ちょっと待て、独立?

彼の現在の職業は、独立できるような職種ではない。

「独立って、なんの?」

行政書士

「資格は?」

「ないよ。今から取るんだよ。」

つまり、彼は、仕事を辞めて、資格を取って、それから起業して、収入を得ると言いたいようだ。

 

転職じゃねぇの?それ、収入得るまでに、どんくらいかかんの?

という疑問が降って湧いた。

 

でも、私も「おう、辞めろ」と退職を促し、物わかりのいい妻を演じた手前、今更「いや、やっぱ辞めるの止めて。」なんて言えなくて。

「頑張ってね。」と笑顔で背中を押す妻になるほか、なかった。

それでも、夫はそれから、仕事から解放され、好きに生きられると、見るからに生き生きとしだしたから、まぁ、いいかと思った。「引き寄せの法則」にハマって、夜な夜な女性の声で「富、成功、富、成功・・・・・」と繰り返し流れてくるyoutube動画にハマっていても、彼が笑顔なら、まぁ、いいかと思った。

 

友達に「夫が私の被扶養者になる」と伝えると、「何それ、アキヤマかっこいい」と言われたので、まぁ、それも悪くないなと思いました。