アキヤマ倶楽部

くだらない雑記

朝の通勤の話

みなさんは、朝の通勤時間は何をされますでしょうか。

 

電車通勤の方は、本を読んだり、居眠りをしたりされるのでしょうか。満員電車に乗られる方は、おじさんとおじさんに挟まれ、目の前の若い女性に痴漢に間違われないようハンズアップの状態で過ごすのでしょうか。

 

私は歌います。

私は、車通勤です。田舎なので、1時間かけてやや田舎より都会ぐらいの町にある職場まで車で行きます。

その車中で、結構ガチめのジャイアン・リサイタルを毎朝開催します。

しかも、自分の中で、「日本語は歌わないけど、英語は歌ってOK」みたいなルールがあって、わけのわからない洋曲を間違いだらけの英語で歌います。しかも、クラブダンスミュージック。

(クラブに行ったことはありません)

それを毎朝欠かさず開催しているわけなんですけど。

 

私の住んでいるところから、職場のある町まで出るには、1本道なんです。

もう、本当にすごい渋滞。毎朝、イラついた車たちで溢れかえっています。

でも、私は、毎朝、超上機嫌。朝のテンションが、一日の中で一番マックス。

なぜなら、朝から車内がクラブ状態だから。陽気なDJが、ディスクを回して、私は体を左右に揺らしてリズムを取りつつ、歌っています。

 

そんな状態で、毎朝アゲアゲで通勤しているわけなので、時間の感覚が無くなるんです。

車通勤というのは、当たり前だけど、電車みたいに決まった時間に到着できるわけじゃない。

1時間かかる日もあれば、1時間15分かかる日もあるわけです。

 

その日は、大雨でした。私は、天気予報を見ないので、その日が雨かどうか家を出るまで知らないのですが、雨の日は道が混むんです。

天気予報を見ないため、家を早く出るとかは基本的にしないので、必然的に到着時刻が遅くなるんです。

(どうして、天気予報を見ないのかは、自分でもちょっとわかりません。)

でも、私も馬鹿ではないので、ちょっと道が混んだくらいでは遅刻しない時間には家を出ているつもりです。

さて、その日は大雨。いつもどおり、マンションの扉を開けて、

「今日は雨やったわ。はは。」

なんて独り言を大きめに呟いて、私のクラブ(車)へ向かった。

いつもどおり、国道を走らせていると、気が付いた。

あれ?なんか、いつもより曲多くね?

アンコール多めじゃね?

あれ?ってか、なんか、この時点で見えてる景色、おかしくね?

私は、1時間経っても、職場までの道のりの半分くらいにいた。

時計を見ると、いつもなら、職場駐車場近くにいる時間だった。

 

すっと真顔になった。

やべぇ・・・遅刻だ。

始業時間まであと30分。この感じだと、職場の駐車場まであと1時間かかる。

職場の駐車場から職場まで歩いて10分、着替え5分。

めちゃくちゃ計算した。クラブ脳から、めっちゃ切り替えた。

 

いや、間に合わない。ってか、職場の駐車場に着くずっと前の時点で遅刻している。

もう、ダメだ。

うちの地域は、渋滞当たり前なので、道路状況、天候、車の具合まで、全て計算し尽くして出発時間を決めて当然なので、「渋滞だから」という理由では、遅刻が認められない。

いや、遅刻は認められる。社内規則的には。すなわち、社畜的には認められない。そういうことだ。

 

この瞬間、私は、自分が社畜であることを思い出した。会社に尽くす畜生であることを。

クラブのDJではないし、ましてやパーリーピーポーでもない。

この時間だけは、畜生であることを忘れていたのに!!忘れさせてくれたのに!!

歌だけは、この辛い日常から私を救い出してくれたのに!

と、思いながら、頭の半分では、前に連なる車を薙ぎ倒して進むイメージトレーニングをし始めていた。私の車がトランスフォームするイメージをし始めていた。

あと、上司の冷たい態度をイメージし、先輩の冷たい目線をイメージし、同僚の憐れみの目をイメージしたところで、職場に電話した。

 

「休みます。今日、なんか眩暈が凄くて。」(弱弱しい声)

 

ほんと、すみません。でも、ほら、有給はみんなに平等に与えられた権利だから。

有給とか、ほら、結構余ってるしさ。

不注意による遅刻で浴びせられる目線より、体調不良で休む、責めたくても責められない「しょうがない感」を取りました。

 

無音で家まで引き返して、薄暗い部屋でドラクエやりました。

 

通勤時何をしてもいいけど、遅刻には気をつけてください。

あと、ズル休みをして、やるゲームはほんと、つまんなかったです。

小学生かな、私。